“謹厳”の読み方と例文
読み方割合
きんげん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
クーパーがおどろいて、目をあげてそばを見ると、さっき、すがたを見かけた東洋人と白人とが謹厳きんげんな顔をこっちへ向けていた。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
外では勉強べんきょうに見せて内ではなまける。表向きではすこぶる謹厳きんげんふうを装いながら、裏面ではすこぶる放蕩ほうとうする。あるいはまた表面節倹せっけんで裏面濫費らんぴする。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
どつちかといふと謹厳きんげんな輸入部の空気が、打つてつけの時機に巧みにもみほぐされることのあるのも事実であつた。
灰色の眼の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)