謀挙ぼうきょ)” の例文
「わしは、日暮を待って、常在寺の森へ行き、野武士たちの謀挙ぼうきょを喰い止める。——死をもって、きっと、喰い止めるから。よいか!」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのほか切っても切れないきずなは両家の家中と家中のあいだにも多かったのである。光秀が、必然なる味方と、謀挙ぼうきょの公算に入れていたにもそれだけの理由は大いにあったといってよい。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)