あげ)” の例文
誰彼のうわさに夜をふかすうちに、かしましきがつねとて、誰にはかかる醜行あり、彼れにはこうした汚行ありとあげつらうを聞いて
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
山田より前だのあとだのとあげつらわれたり、幸田露伴の「五重の塔」や「風流仏ふうりゅうぶつ」に、ぐっと前へ出られてしまってはいたが、美妙斎の優男やさおとこに似合ぬ闘志さかんなのが
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)