訓誨くんかい)” の例文
平素庭におもむくも訓誨くんかいたがう、この行ひとり識る厳君げんくんを慰むるを。耳に存す文政十年の詔、口に熟す秋州一首の文。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
天然に胚胎はいたいし、物理を格致かくちし、人道を訓誨くんかいし、身世しんせい営求えいきゅうするの業にして、真実無妄、細大備具せざるは無く、人として学ばざるべからざるの要務なれば、これを天真の学というて可ならんか。
慶応義塾の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
篤行などの訓誨くんかいを書いて、それをお種に習わせたものであった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と同情の涙をめての訓誨くんかい
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
一 典獄の訓誨くんかい
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)