“視野”の読み方と例文
読み方割合
しや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
画面がめんが変ると、こんどは広い屋敷やしきの庭先きがうつり、スプリングコートを着て帽子をかぶった男の姿が、私の視野しやをかすめたと見るまに
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
五郎の視野しやの中で、もう丹尾の姿は豆粒ほどになっている。突然それが立ちどまる。火口をのぞいているらしい。また歩き出す。
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
仰臥すると視野しやはもう空の一色であった。晴れた日、曇った日、雲の流れ漂う日、暁の光り、夕ぐれのうつろい、四時私の視野をはなれなかった。
(新字新仮名) / 鷹野つぎ(著)