“覊(き)” の例文
子(し)亟(すみや)かに去(さ)れ、我(われ)を汙(けが)すこと無(な)かれ。我(われ)寧(むし)ろ(三七)汙涜(をとく)の中(うち)に遊戲(いうぎ)して自(みづか)ら快(こころよ)うせん。國(くに)を有(たも)つ者(もの)に(三八)覊(き)せらるること無(な)からん。終身(しうしん)仕(つか)へず、以(もつ)て吾(わ)が志(こころざし)を快(こころよ)うせんかな
柳橋の船宿で艤(ふなよそほひ)を待つ間に、霞亭は敬軒と松島に遊ぶことを約した。即ち「柳橋訂此期」である。然るにかねて契つた敬軒は官事に覊(き)せられて別を告げ、偶(たま/\)来つた凹巷が郷人に代つて行を同じくした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)