襄上のぼ)” の例文
それさへあるに、土気の襄上のぼ臭気にほひぷんと鼻をいて、堪へ難い思をさせるのであつた。次第に葬られて、小山の形の土饅頭が其処に出来上るまで、丑松は考深く眺め入つた。叔父も無言であつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)