“裳着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もぎ81.8%
もき9.1%
モギ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
燈火を普通の裳着もぎの式場などよりもいささか明るくしてあって、父がめぐり合って見る子の顔のわかる程度にさせてあるのであった。
源氏物語:29 行幸 (新字新仮名) / 紫式部(著)
この「三寸の人」は三月ほどの間にすくすくと成長して、「よきほどなる人」になり、髪上げや裳着もきせなどをする。形清らかなること世にたぐいなく、この女のために家の内は光が満ちている。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
男は五歳から十歳頃までに袴着ハカマギを行ひ、女は裳着モギをする。此袴着・裳着は、幼時に一度行ふばかりでなく、大きくなつてから今一度行ふ。貴族の男児は、成年戒には黒幘をつける。
花の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)