袖摺そですり)” の例文
聖天しょうでん様や袖摺そですり稲荷の話も出た。それからだんだんに花が咲いて、老人はとうとう私に釣り出された。
半七捕物帳:10 広重と河獺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
と突いてかかった奴を袖摺そですりへ一ヵ所受けた。その時又右衛門が走寄はしりよってきたのである。血に染んだ来金道二尺七寸を片手に、六尺余りの又右衛門がかけつけたのだから小者はたまらない。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)