袖口カフス)” の例文
喬介はそう言って、笑いながら右腕の袖口カフスをまくしげて見せた。手首の奥に白い繃帯ほうたい、赤い血を薄くにじませて巻かれてあった。
カンカン虫殺人事件 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
それは量高かさだかの物ではなかった。印刻が一つ二つ、鉛筆入れが一個、袖口カフスボタンが一組、それに安物の襟留めと、これだけであった。品物はジョー爺さんの手で一々検められ、値踏みされた。