“袖手”の読み方と例文
読み方割合
しゅうしゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その証拠には、現代の医学は結核に対して何の権威を持ちません。権威どころか、荒れ狂う姿を呆然として袖手しゅうしゅ傍観ぼうかんして居るという有様です。
人工心臓 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
従って彼は世間にして、目まぐるしい生活の渦の中へ、思い切って飛びこむ事が出来なかった。袖手しゅうしゅをして傍観す——それ以上に出る事が出来なかった。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
島津の退き口というものは、武士道の花! 世に名高い! この太郎丸の退き口も、まずめったにひけはとらぬ! うかとかかれば怪我しますぞ! さりとて袖手しゅうしゅ傍観も
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)