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袋叩
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ふくろだた
ふりがな文庫
“
袋叩
(
ふくろだた
)” の例文
「みんなで
袋叩
(
ふくろだた
)
きにして大川へ放り込み、二度と御朱引き内の土は踏ませねえって、はっきり契約したし、みんなその約束を守って来た筈だ」
源蔵ヶ原
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
血腥
(
ちなまぐさ
)
い噂がそこら中に広がってる時である。女のような美術家が
袋叩
(
ふくろだた
)
きにされて半死半生になったという噂も聞いている。
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
気の毒なのは市五郎で、ポカポカと八方から
拳
(
こぶし
)
の雨を蒙って、
半死半生
(
はんしはんしょう
)
の
体
(
てい
)
にまで
袋叩
(
ふくろだた
)
きにされてしまいました。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
チョッ、べら棒め、サーベルがなけりゃ
袋叩
(
ふくろだた
)
きにしてやろうものを、威張るのもいいかげんにしておけえ。
夜行巡査
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いつかの朝、顔を
瘤
(
こぶ
)
だらけにして帰って来たでしょう、あの時吉原で、
袋叩
(
ふくろだた
)
きに逢ったんですって……言ってくれるなと言ったから言いませんでしたがね。」
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
ここでいっその事
毒突返
(
どくづきかえ
)
したなら、
袋叩
(
ふくろだた
)
きに
逢
(
あ
)
うか、または平等の交際が出来るか、どっちか早く片がついたかも知れないが、自分は何にも口答えをしなかった。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あの百姓共の殺気の立ち方は?——俺は、
袋叩
(
ふくろだた
)
きに逢って、
簀巻
(
すま
)
きにされるかと思った。
三人の相馬大作
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
兼
(
か
)
ねて、手筈ができていたものと見え、地下鉄の駅長は、避難してくる群衆を、無制限に地下構内へ入れすぎるという、極くつまらない
理窟
(
りくつ
)
をもって、群衆の
袋叩
(
ふくろだた
)
きに合ったのだった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
護憲運動
(
ごけんうんどう
)
のあった時などは善良なる東京市民のために
袋叩
(
ふくろだた
)
きにされているのですよ。ただ山の手の巡回中、
稀
(
まれ
)
にピアノの
音
(
ね
)
でもすると、その家の外に
佇
(
たたず
)
んだまま、はかない幸福を夢みているのですよ。
或恋愛小説
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あたりまえなら、
袋叩
(
ふくろだた
)
きにされた上に小屋を
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
袋
常用漢字
中学
部首:⾐
11画
叩
漢検準1級
部首:⼝
5画
“袋”で始まる語句
袋
袋戸棚
袋小路
袋戸
袋町
袋棚
袋物屋
袋中
袋猫々
袋井