衝当つきあたり)” の例文
旧字:衝當
「ええ、存じています。あの衝当つきあたりにあるのが摂津国屋の墓でございます。」抱かれている穉子おさなごはわたくしを見て、しきりに笑っておどり上がった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
本堂の東側の中程に、真直まっすぐに石塀に向って通じている小径こみちがあって、その衝当つきあたりに塀を背にし西に面して立っているのが、香以が一家の墓である。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)