“行水盥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎやうずゐだらひ50.0%
ぎょうずいだらい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぞくに、ひきがへるものだとふ。かつ十何匹じふなんびき行水盥ぎやうずゐだらひせたのが、一夜いちやうちかたちしたのはげんつてる。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たまらねえ、こりや大變たいへん日南水ひなたみづだ。行水盥ぎやうずゐだらひどぢやうかうとふんだ、後生ごしやうしてくんねえ、番頭ばんツさん。」
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「何わけは有りません、烏の足を糸で枝へしばり付けておくんです。でその下へ行水盥ぎょうずいだらいを出しましてね。美人が横向きになって手拭を使っているんです」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ある百姓家では、垣のところに行水盥ぎょうずいだらいを持ち出して、「今日は久しぶりでまた夏になったような気がした」などと言いながら若いかみさんがえた白い乳を夕闇の中に見せてボチャボチャやっていた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)