蝙蝠傘かうもり)” の例文
ようございます、今更帰れもせず、提灯を点火つけることも出来ませんから、何様せ差して居るのでは無い其の蝙蝠傘かうもりをお出しない。然様〻〻さう/\
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
霖雨つゆしげし大き蝙蝠傘かうもり低くさしの子なるらし坂のぼり来し
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
其雲が今開いてさしかざした蝙蝠傘かうもりの上にまで蔽ひかぶさつたかと思ふほど低く這下つて来ると、堪らない、ザアッといふ本降りになつて、林木も声を合せて
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
馬酔木あしび咲く春日の宮のまゐ蝙蝠傘かうもり催合もやひ子ら日暮なり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
蝙蝠傘かうもりの小さい老婦も濡れてゆく。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
絹薄き黒の蝙蝠傘かうもりさしてゆく
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
黒の蝙蝠傘かうもりさしてゆく
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)