“蛭子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えびす58.8%
ひるこ29.4%
ヒルコ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蛭子えびす神社の大鳥居の前で、瞑目めいもくして、勿体もったいらしく、柏手かしわでをポンポン打っていた胡蝶屋豆八は、うしろから、軽く背中をたたかれた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
記録としては久米島にただ一つ、残り伝わっているオトヂキョの神話が、日本の神代史の蛭子ひるこの物語と似通にかよふしがあることは、伊波君もすでに注意せられている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
記・紀で見ても、蛭子ヒルコ命の話は、此筋を引くものであり、同様に、すくなひこなの神も、誕生した神と云ふべきが脱して伝はつたもの、と考へる事が出来る。
桃の伝説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)