“蛇形陣”の読み方と例文
読み方割合
だぎょうじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とみた野武士の猛勇もうゆうは、ワッと声つなみをあげて、蛇形陣だぎょうじん腹背ふくはいから、勝ちにのって攻めかかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とう——と地をひびかせてくる軍馬のひづめ、おびただしい人の足音、行軍こうぐんの貝の音、あッと思うまに、三、四百人の蛇形陣だぎょうじんが、あらしのごとくまっしぐらに、こなたへさしてくるのが見えだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暗憺あんたんたる闇いくさ、ただものすごい太刀音と、やりの折れる音や人のうめきがあったのみで、敵味方の見定みさだめもつかなかったが、勝負は瞬間に決したと見えて、前の蛇形陣だぎょうじんは、ふたたび一みだれず
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)