“藻海”の読み方と例文
読み方割合
サルガッソウ・シー100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今どき、藻海サルガッソウ・シーなんて古物をもち出すと、君の、魔境小説作家たる資格を疑うものがでてくるからね。だが、じっさい海には魔境といえるものが、少ない。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
むくんだ腐屍の眼球をつつく、海鳥の叫声。じつに、凄惨といおうか生地獄といおうか、聴くだに慄っとするような死の海の光景も、いまは藻海サルガッソウ・シーのとおい過去のことになっている。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「おい、海を話せよ、君も、藻海サルガッソウ・シーぐらいは往ったことがあるだろう」
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)