薔薇花ばら)” の例文
是の憂患にてる人生に於て、相愛し相慕へる年少男女が、薔薇花ばらかをる籬の蔭、月の光あかき磯のほとりに、手を携へて互に戀情を語り合ふ時、其の樂みや如何ならむ。
美的生活を論ず (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
妾に美しき薔薇花ばらの花束を贈らる、一同へもそれぞれの贈り物あり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)