“薔薇花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばら33.3%
いけのはな16.7%
さうびくわ16.7%
ばらいろ16.7%
ばらのはな16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是の憂患にてる人生に於て、相愛し相慕へる年少男女が、薔薇花ばらかをる籬の蔭、月の光あかき磯のほとりに、手を携へて互に戀情を語り合ふ時、其の樂みや如何ならむ。
美的生活を論ず (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
のきには尾垂おだれと竹の雨樋が取付けてあり、広い庭に巴旦杏はたんきょうやジャボン、仏手柑ぶしゅかんなどの異木が植えられ、袖垣そでがきの傍には茉莉花まつりか薔薇花いけのはななどが見事な花を咲かせている。
野にゆきてはいばらのうちなる赤きついばみ、窓に上りては盆栽の薔薇花さうびくわまりてこそ、鳥はすこやかにてあるものなれ。わが胸の鳥の樂を血の中に歌ひめて、我におもしろく世を渡らするを見ずや。
夏が近く、日暮に間もない空が、ライラック色と薔薇花ばらいろとのだんだらに染まって見えた。
赤い煙突 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
他の良人りょうじんは彼等の妻の墓を飾るに菫菜草すみれそう薔薇花ばらのはなとを以てするなれど我がパマカスはポーリナの聖なる遺骨を湿うるおすに慈善の香乳こうにゅう
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)