蕁麻疹じんましん)” の例文
それは蕁麻疹じんましんのような痒さであったが、今朝から春日山の若葉の間をくぐり抜けたり、ライカを持ち歩いている貞之助のために五六回も木の下に立ってポーズしたりしたので
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「——もしもしめ鯖にあたったんならさ、まず蕁麻疹じんましんが出るか、嘔吐おうとがおこるかするんだな、ところがおれもきみもそんな症状はなかった、これはだから、食中毒じゃないな、おれは冷えだと思うね」
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)