“蒔絵輦”の読み方と例文
読み方割合
まきえぐるま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五条のたもとまで行って、ながえ螺鈿らでんがちりばめてある美しい檳榔毛びろうげ蒔絵輦まきえぐるまがやってきたら、そっと、後をけてこい。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朱雀すじゃくのあたりで火事のやむのを待っている雑鬧ざっとうの中で見とどけた一輛いちりょう蒔絵輦まきえぐるまが、十人ほどの家の子の打ちふる松明たいまつに守られながら、大路の辻を西へ曲りかけた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ一輛いちりょう蒔絵輦まきえぐるまが、路ばたの流れの中へ片方のわだちを落してかしいでいた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)