葭障子よししやうじ)” の例文
私はその時通り庭の土間を上つた所に立つて、汗を拭き/\、何気なく奥の間の方へ眼をやつたが、手前の部屋とのさかひ葭障子よししやうじを透して、其処に女が一人寝てゐるのが見えた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)