“萎微”の読み方と例文
読み方割合
いび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはまさしく幻滅と萎微いびと沈滞と無目的と退嬰たいえいと窒息……等々にとざされた灰色の一時代であった。出口はどこにもない。
もしいて止めさせれば、丁度水分を失った植物か何かのように、先生の旺盛おうせいな活力も即座に萎微いびしてしまうのであろう。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
相伝が結局芸術の生命を萎微いびさせたのであるにかかわらず人々の注意はこの相伝を得ることに集まって、舞曲そのものの自由な考察には向かわなかった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)