菱殻ひしがら)” の例文
その中の、菱殻ひしがら焼粉やきこの黄色い灰の上では、桜の枝と鹿の肩骨とが積み上げられて燃え上った。咒禁師はそのめた煙の中で、片手に玉串たまぐしを上げ、片手に抜き放ったつるぎを持って舞を舞った。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)