菊之丞はまむらや)” の例文
ゆめからゆめ辿たどりながら、さらゆめ世界せかいをさまよつづけていた菊之丞はまむらやは、ふと、なつ軒端のきばにつりのこされていた風鈴ふうりんおとに、おもけてあたりを見廻みまわした。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「おせんのとこへ、菊之丞はまむらや毎晩まいばんかようッてうわさんだんだが、そいつをおめえはってるだろうの」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)