荘司しょうじ)” の例文
この長田は長田の荘司しょうじの事で、例の源の義朝をめて置きながらこれを暗殺して平家の方に党した等の事蹟にもとづいて作ったもので
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
お味方の熊野の湯河ゆかわ荘司しょうじが寝返ったので、南朝方はいちばい混乱を大きくし、天皇についていた四条隆資たかすけ、三条中納言、とうノ中将且忠かつただ、参議ノ実勝さねまさなど、みな途々
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかるに翌朝吉野十八ごう荘司しょうじ等が追撃して来て奮戦するうち、埋められた王の御首が雪中より血をき上げたために、たちまちそれを見附みつけ出して奪い返したと云う。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その立て札を見ましたならば、八荘司しょうじはじめ郷民たちは、動揺いたすでござりましょう。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
佐藤荘司しょうじが旧跡
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
過般来の合戦にぬきんでた功のあった人々への御感ぎょかんの軍忠状には、ままこの二月二日付けのものが多い。わけて北畠顕家あきいえ結城ゆうき宗広、その一族、田村の荘司しょうじらへの感状には
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玉置たまき荘司しょうじや芋ヶ瀬の荘司は、それに疑がいなさそうであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)