船腹ふなばら)” の例文
ガチャリと電話が切れたと思うと、やがて船腹ふなばら震撼しんかんする波濤なみ轟音おとが急に高まって来た。タッタ二ノットの違いでも波が倍以上大きくなったような気がする。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
小蒸汽こじようき船腹ふなばら光るひとみぎり、太鼓ぞ鳴れる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「石船にしちゃア船腹ふなばらが軽すぎらい」
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
船腹ふなばらに——
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
松花江スンガリー解氷かいひようまだし橇にして船腹ふなばら赤ききはまではし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
赤き蒸汽の船腹ふなばらの過ぎゆくごとく
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
赤き蒸汽の船腹ふなばらの過ぎゆくごとく。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
小蒸汽こじやうきはひばみぎし船腹ふなばら
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
いつしかに蒸汽じようきにぶ船腹ふなばら
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)