舵柄かじえ)” の例文
上に出てみると、小矢柱が突き転がされて舵場の上に倒れ、帆はズタズタに切られ、舵柄かじえはもぎとられ、船を動かす道具という道具は残りなく壊してあるという目もあてられない狼藉ろうぜきぶりであった。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)