舎利弗しゃりほつ)” の例文
けれども、目連もくれんや、舎利弗しゃりほつの鼻が長かったとは、どの経文にも書いてない。勿論竜樹りゅうじゅ馬鳴めみょうも、人並の鼻を備えた菩薩ぼさつである。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ところがこの将軍殺さるる三日前に、仏の大弟子目連もくれんと、舎利弗しゃりほつ、およびその五百弟子を供養した功徳で大力鬼神となり、大疫気を放ち無数の人を殺す。
一同座具を延べて三拝する。左側、男僧の列の先頭に立つ舎利弗しゃりほつ、進み出でて先ずうやうやしく問候もんこうする。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
迦葉・阿難・舎利弗しゃりほつなど仏弟子の尊者の称を付することはもったいないというくらいの感情から、彼らが人家の門に立って経文を読誦するという実際の状態に基づいて
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
僧一同 (合唱)釈迦牟尼仏能為甚難希有之事しゃかむにぶつのういじんなんけうしじ能於娑婆国土五濁悪世のうおしゃばこくどごじょくあくせ劫濁見濁煩悩濁衆生濁命濁中得阿耨多羅三藐三菩提こうじょくけんじょくぼんのうじょくしゅじょうじょくみょうじょくちゅうとくあのくたらさんみゃくさんぼだい為諸衆生説是一切世間難信之法いしょしゅじょうせつぜいっさいせけんなんしんしほう舎利弗しゃりほつ
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
インドでは欧州と等しくししを獣王とす、仏を獅に比べた文諸経に多い、たとえば隋訳『大集譬喩王経』上にいわく、仏言う舎利弗しゃりほつたとえば須弥山しゅみせん王金色辺あり
ある日舎利弗しゃりほつ摩訶羅まからと、その家に至るとちょうど貿易のため渡海した者が大いに珍宝を獲て無事帰宅し、国王が長者に封邑ほうゆうを与え、その妻また男児を生んだ。
たとえば『弥沙塞五分律みしゃそくごぶんりつ』に舎利弗しゃりほつ風病にかか呵梨勒果かりこくか一を牀脚辺にけたまま忘れ置いて出た。
のち人蟒老いて死せんとする時、ぶつ舎利弗しゃりほつして往き勧めて得脱とくだつせしむ。