自然淘汰しぜんとうた)” の例文
もちろん雑多な技術や知識が始終流れ込んでいるので、こういう自然淘汰しぜんとうたが出来上がるまでには活きた長い時が必要である。
実験室の記憶 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
このなかには生物が進化することを示すいろいろな事実が示されていて、それの起るのは自然淘汰しぜんとうたによるとしたのです。
チャールズ・ダーウィン (新字新仮名) / 石原純(著)
それがいつとはなしに自然淘汰しぜんとうたのふるいにでもかけられたかのようにいろいろな異分子が取り除かれて五と七という字数の交互的連続に移って行っている。
俳句の精神 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
旧村落は「自然淘汰しぜんとうた」という時の試練に堪えた場所に「適者」として「生存」しているのに反して
天災と国防 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
自然淘汰しぜんとうたというのは、いろいろな生物が生存してゆくために生物はお互いに競争し、また自然にも対抗してゆかなくてはならないのですが、そのうちで生存に都合のいいものが残り
チャールズ・ダーウィン (新字新仮名) / 石原純(著)
それがだんだんに三十一文字の短歌形式に固定して来たのは、やはり一種の自然淘汰しぜんとうたの結果であって、それが当時の環境に最もよく適応するものであったためであろう。
俳句の型式とその進化 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
またその中の多くは自然淘汰しぜんとうたで一代限りに死滅すべき運命をもっているかもしれない。
俳句の型式とその進化 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)