“自嘲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じちょう98.0%
じてう2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死ぬるばかりの猛省と自嘲じちょうと恐怖の中で、死にもせず私は、身勝手な、遺書と称する一れんの作品に凝っていた。これが出来たならば。
十五年間 (新字新仮名) / 太宰治(著)
もち前のとり澄まし方に、じっとえていた泰子は、忠盛が、自嘲じちょうを発すると、むかと、顔に血をうごかして、すぐ反撥して来た。
病の絶望の底にいたつて、自嘲じてうめいたこの言葉が、いまの加野の一切なのだと、ゆき子は加野へ対して、同情しないではゐられなかつたが、現実に逢つた加野へ対しては
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)