“臨安”の読み方と例文
読み方割合
りんあん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
趙尚書ちょうしょうしょ臨安りんあんいんであった時、奇怪の賊があらわれた。彼は人家に入って賊を働き、必ず白粉をもってその門や壁に「我来也がらいや」の三字を題して去るのであった。
その噂がますます高くなって、賊といえば我来也の専売のようになってしまって、役人達も賊を捕えろとは云わず、唯だ我来也を捕えろと云って騒いでいるうちに、一人の賊が臨安りんあんで捕われた。
自来也の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)