腺病質せんびやうしつ)” の例文
痰になつてからも父はやはり働いてゐた。僕の生れたのは父が痰になつてから後のことである。僕は小さい時は腺病質せんびやうしつでひよろひよろしてゐた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ちらりと見た顔はほほの落ちた、腺病質せんびやうしつらしい細おもてである。僕はN君に話しかけた。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)