“腰鎖”の読み方と例文
読み方割合
こしぐさり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腰鎖こしぐさりをうけとって、ぼんやり立っていると、彼方へ行ってかがみこんでいた董公とうこうがギャッと一ト声叫んでころがり伏した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
真夏の入道雲の下には、蟻地獄ありじごくのような囚人の群れが、腰鎖こしぐさりのまま、気息奄々えんえんと働いていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
く。ついに舅は泣き狂うむすめを無理にもぎ離し、ともにようして泣き死んだように丸まってしまった。それを見捨てて、林冲の姿を腰鎖こしぐさりは、遠い流刑地の仮借かしゃくなく彼を追いたてていった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)