“脱沓”の読み方と例文
読み方割合
くつぬぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建物の前には黒い虎の蹲(うずく)まっているような脱沓(くつぬぎ)石があった。広巳は室(へや)の中を見た。室の中には二十七八に見える面長(おもなが)の色のくっきり白い女が、侵されぬ気品を見せて坐っていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
広巳の眼は脱沓(くつぬぎ)の方へ往った。そこに庭下駄が一足揃えて置いてあった。広巳はそれを見ると脱沓の方へ往って、その下駄の片方を執(と)るなり、蛇の処へ走って往っていきなり撲(なぐ)りつけた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)