胤舜いんしゅん)” の例文
その法師が宝蔵院二代目の胤舜いんしゅんかと思って見ていたが、かたわらの者に訊いてみると、彼は阿巌あごんという高弟の一人であって胤舜ではない、たいがいな試合でも
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だがその胤栄も、今は故人になって、二代胤舜いんしゅんが、師法をうけ、宝蔵院流の槍なるものは、その後愈〻、武道興隆の時潮に乗って、時代の一角に、一つの大淵叢だいえんそうをなしているのだった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「や。そちはいつも、胤舜いんしゅん御坊の供をしてみえる、宝蔵院の草履取ぞうりとりではないか」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この胤舜いんしゅんが留守中に、門下の阿巌あごんを仆し、またそれに増長して、宝蔵院のことを、しざまに世間へいいふらしたのみか、辻々へ、落首など貼らせて、吾々を嘲笑したと申すことであるが
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宝蔵院初代の槍法をうけて、隠れもない達人といわれる二代胤舜いんしゅん
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
胤舜いんしゅんの話に助九郎は家臣の一人としても
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)