耳門くゞり)” の例文
しかし生活くらしの豊かな此辺は人気にんきが好いとみえて、耳門くゞりすと直ぐ中へ入ることができた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
四五日前に來たばかりの若い女中が起きて耳門くゞりを開けてくれた。
多摩川 (旧字旧仮名) / 林芙美子(著)