老父おやじ)” の例文
田畑ある島と知れけりあげ雲雀、これは僕の老父おやじの句であるが、山のむこうには人家があるに相違ないと僕は思うた。と見るうち退潮ひきしおあとの日にひかっているところに一人の人がいるのが目についた。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)