耀かがよ)” の例文
「——なにせ、秋だ、聖壇の大蝋燭のやうに、ちらちら、感情のまく耀かがよひながら微動する」と
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
ともしびのかげに耀かがよふうつせみのいもゑまひしおもかげに見ゆ 〔巻十一・二六四二〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
白色光の神秘な光芒こうぼうがあたりに耀かがよいはじめた。……そして、どこからともなく、「雅楽」のような不思議な楽音がかすかに聞えて来る。やがて、文麻呂は魂を失ったもののごとく、茫然として立上る。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
キラキラキラと耀かがようようすは、ゾッとするほどにも凄く見えた。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それでもその中の奥底には生命の微光の耀かがよいはあった。
耀かがよひわたるけうらさに、こひ退しさりて
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
草の上にすわって耀かがよう酒をのもう
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)