“繁子”の読み方と例文
読み方割合
しげこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駒子こまこを連れて、片岡子爵夫人繁子しげこはたたずめるなり。一瞬時、変われる千々岩の顔色は、先方の顔色をのぞいて、たちまち一変しつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
教師には手近の夫人繁子しげこ。長州の名ある士人さむらいの娘にて、久しく英国ロンドンに留学しつれば、英語は大抵の男子も及ばぬまで達者なりとか。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
せき夫人繁子しげこを書斎に呼びて懇々浪子の事を託したる後、同十三日大纛だいとう扈従こしょうして広島大本営におもむき、翌月さらに大山大将おおやまたいしょう山路やまじ中将と前後して遼東りょうとうに向かいぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)