線彫せんぼり)” の例文
別にじいしいがみ厨子ずし甕)と呼ぶ骨壺こつつぼを作る。これには無釉のもの釉掛くすりがけしたもの両方ある。多く線彫せんぼりや彫刻を施し、形の堂々たるものである。
現在の日本民窯 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
紋様もんようにも線彫せんぼりにも、活々いきいきしたものがあって、日本の焼物全般に絵附の衰えた今日、沖縄ばかりは今も力があるのでありますから、貴重な存在であります。
沖縄の思い出 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
白木しらきのものを別として塗は拭漆のもの多く稀には墨漆すみうるし朱漆しゅうるし。しばしば特殊な衣裳いしょうをこらしてある。透彫すかしぼり浮彫うきぼりや、また線彫せんぼりや、模様もまた多種である。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
用いる手法も大変に変化が多く、白や黒の無地はもとより、染附もあり赤絵もあり、それに珍らしく線彫せんぼりで模様を出します。この窯のは筆使いも活々していて、こなれた絵を自在に描きます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)