“紋様”のいろいろな読み方と例文
旧字:紋樣
読み方割合
もんよう88.9%
もよう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火をければ、ぱっと、海が燃えそうだ。重油船からにじみ出る油の皮膜が、マーブルペーパの紋様もんようみたいに薄くひろがっている。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
例えばわかくして山にまぎれ入った姉弟が、そのころの紋様もんようあるの衣を着て、ふと親の家に還ってきたようなものである。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
まともに風の吹払った庭の右手には、砂目の紋様もようが面白く、塵一つなくきれいだ。つい今しがたまで背戸山の森は木枯こがらしに鳴っていたのである。
新万葉物語 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)