網元あみもと)” の例文
網元あみもとらしい。釣れなければそこで貰って行く法もあると教えた。お昼にお弁当を食べにおいでなさいと言って、家の在所ありかを詳しく説明した。
田園情調あり (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ソンキの岡田磯吉おかだいそきちの家が豆腐屋とうふやで、タンコの森岡正もりおかただし網元あみもと息子むすこと、先生の心のメモにはその日のうちに書きこまれた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
正覚坊の像がいよいよでき上がった夕方、平助は村の網元あみもとの家へ行って、そこの御隠居ごいんきょに、一部始終しじゅうのことをうち明けました。御隠居はびっくりしました。
正覚坊 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
村の人達は、網元あみもと御隠居ごいんきょから平助の話をきかせられて、大変気の毒がりました。そして、平助の死体を沼の岸に埋めてやり、その上に正覚坊の石像をのせて祭りました。
正覚坊 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
カヤノの婚家こんかは村の網元あみもとをしている家であった。いねの兄がむりにまとめた縁であった。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
網元あみもと森岡正もりおかただしが、正らしい考えで
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)