絶影島まきのしま)” の例文
すると又そのうちに吾輩がタッタ一人で、淋しい絶影島まきのしまの離れ家に引込んだ話を風の便りに聞いたので、これには何か仔細わけが在りそうだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
近来珍らしい二百二十だよ。夜半よなか過ぎたら風速四十米突メートルを越すかも知れん。……おまけにここは朝鮮最南端の絶影島まきのしまだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
美事な日本晴れの朝凪あさなぎで、さしもの玄海灘が内海うちうみ外海そとうみかわからない。絶影島まきのしまを中心に左右へ引きはえる山影、岩角がんかくは宛然たる名画の屏風びょうぶだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)