組稲くみいね)” の例文
自分は疲れたように、空虚くうきょになった身を村に向かった。もう耕地には稲を刈り残してある田は一枚も見えなかった。組稲くみいねの立ってるあぜから、各家に稲をかつぐ人達が、おちこちに四五人も見える。
落穂 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)