“累進”の読み方と例文
読み方割合
るいしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に、お縫とのあいだにも、子が生れ、彼自身も大人おとなの域へ近づいていった。宝永元年、徒士頭かちがしらにすすみ、同五年、目付役に累進るいしんした。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それがはずみとなって思索から思索へと累進るいしんするときに、層々の闇の中にときどき神秘なうす明りが待受けていて何か異香らしいものさえ鼻にくんじた。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その栄達えいたつにあきたらず、ちょうをたのんで、諸兄を退け、皇太子の廃立を行い、陰謀によって敵を平げ、その兄すらも退けた。あとを襲って右大臣となり、二年の後に、太政大臣に累進るいしんした。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)