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紙雛
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かみびな
ふりがな文庫
“
紙雛
(
かみびな
)” の例文
幅の狭い肩をいよいよ
紙雛
(
かみびな
)
のように縮めていたが、野村は酔が
循
(
まわ
)
るにつれてだんだん
饒舌
(
じょうぜつ
)
になって行くのが、雪子と云うものを眼の前に見ている結果の、興奮のせいでもあるらしかった。
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
こればかり焼け残りたりといふ
内裏雛
(
だいりびな
)
一対、
紙雛
(
かみびな
)
一対、見にくく大きなる
婢子様
(
ほうこさま
)
一つを赤き
毛氈
(
もうせん
)
の上に飾りて三日を祝ふ時、五色の色紙を
短冊
(
たんざく
)
に切り、芋の露を
硯
(
すずり
)
に
磨
(
す
)
りて庭先に七夕を祭る時
わが幼時の美感
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
いつか、まだ独身者であった時の百合子との散歩を僕はふと考えたものであったが、僕の後からゆっくり歩いて来ている彼女は、
紙雛
(
かみびな
)
のように
両袖
(
りょうそで
)
を胸に合わせて眼を細めて空を見ているではないか。
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
雛
漢検準1級
部首:⾫
18画
“紙雛”で始まる語句
紙雛好