“紋切形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もんきりがた85.7%
コンヴェンション14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何事も語らないで彼の前にすわっている須永自身も、平生の紋切形もんきりがたを離れた怪しい一種の人物として彼の眼に映じた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わたしたち仲間の紋切形もんきりがたで、仕事をするとその場から、プイと百里や二百里は飛びますからね——お前さんも、たまには江戸へ息抜きにおいでなさいな。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その子分として用いた者が多くは無学の熊公くまこう八公はちこうるいであったから、かくのごとき紋切形コンヴェンションもうけ、これによりて統御とうぎょ便べんはかったのも、あるいは止むを得なかったことであろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)