紅玉あかだま)” の例文
紅玉あかだまのやうな薔薇ばらの花、顏の黒ずんだひたひに咲く薔薇ばらの花、紅玉あかだまのやうな薔薇ばらの花、おまへは帶の締緒しめをの玉にすぎない、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
この流れよりは、諸〻の生くる火出でゝ左右の花のなかに止まり、さながら紅玉あかだま黄金こがねはさむるに異ならず 六四—六六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かれらはいづれも小さき紅玉あかだまが日輪の燃えて輝く光を受けつゝわが目にこれを反映てりかへらしむる如く見えたり 四—六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
名高き者とはやわが知りしかの殘りの喜びは、日の光に當る紅玉あかだまの如くわが目に見えたり 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)